助成金入門では助成金の概要を簡単にご説明致しましたが、それでも助成金や補助金のイメージがわかない方のためのご説明となります。このページでは助成金についてご説明致します。

助成金とは融資と違い返済不要で国からもらえるお金のことです。助成金といっても所管の行政機関が異なる様々な助成金があり、条件を満たしていても受給確率の低いものもあります。

厚生労働省以外の例えば経済産業省所管の助成金等は、条件を満たしていても必ず受給できるわけではありません。

これらの助成金は補助金と同様に、革新的技術やイノベーションなどに対して支給されるものです。受給のためには、受給要件を満たしているかどうかという基準の他に、助成することにより国や地方公共団体の行政目標を達成できるかどうかという基準に合致している必要があるので、受給は容易ではありません。

また、これらの助成金を受給するには支給要件を満たした他社とのコンペに勝つ必要があります。このため補助金と同様に高くてもせいぜい3割程度の受給率のものが多いため、申し訳ございませんが当事務所では厚生労働省所管以外の助成金は取り扱っておりません。

一方、厚生労働省所管の助成金は労働条件を整備し企業社会の健全な発展の促進のために支給されます。条件を満たしていればかなりの高確率で受給できるものが多いため、当事務所では厚生労働省所管の助成金を専門に取り扱っております。

しかし、厚生労働省所管の雇用関係助成金であっても、予算の範囲内で支給することが明確にされているものや、受給に当たって他社とのコンペに勝ち抜くとこが必要なものがございます。これらの助成金は、支給申請を行った場合、支給要件を満たしていても受給できるかかなり不透明なため、お客様のご要望に応えられない可能性が高いため受給手続きの代行は承ることができません。あらかじめご了承ください。

これに対して、それ以外の厚生労働省所管の助成金は、絶対確実ではありませんが、支給基準を満たしていればかなりの高確率で受給が可能となっており、費用対効果という意味で大変魅力的です。

当事務所では以上の事情から、お客様のご負担を考慮し、予算の範囲内で支給することが明確にされているものや、受給に当たって他社とのコンペに勝ち抜くとこが必要なもの以外の厚生労働省所管の助成金に絞って助成金の受給手続きの代行を承っております。

以上のような事情があるため、こちらでの助成金のご説明は、厚生労働省所管の助成金の中でも受給要件を満たせば受給できる確率が高い、当事務所で取り扱う助成金に限定させていただきます。また、中でも労働者を雇用したり労働時間を工夫するだけで受給できる助成金は特にお得なため、『おすすめの助成金（テーマ別）』の項目を設けご説明致しました。

事業主の皆様が事業で200万円の利益を上げるとして、売上がいくら必要かをお考えください。サービス業の利益率は2％前後との話がありますので、

200万円（利益額）／0.02（利益率）＝1億円（売上）

となります。したがい、この条件のサービス業の企業で200万円の利益を上げようとなると1億円の売上が必要になります。助成金は単純に条件を満たせばポンとそのままそっくりお金をあげるよというこということなので、この例でいえば、200万円の助成金を受給できた場合、1億円の売上を上げたと同じ意味になるのです。

一方、助成金は事業者の支払った雇用保険料を原資として、お金を払って企業の労働条件を整備しようという目的があり、受給のためには法令に定められた労働条件を整備し雇用保険料や労災保険料を支払っている必要があります。

このため、助成金を受給できたということは国の法令を守っている健全な事業者との国のお墨付きをもらったと同じことなので、御社のイメージアップにもつながります。

以上のように、雇用関係の助成金の受給実績は、御社のイメージアップにつながりますが、効果はそれだけではありません。受給実績は例えば、公的融資を受ける際の有利な資料としてアドバンテージとなり、融資の決定の際に有利に働きます。御社のイメージアップだけではなく、実利の面でも様々な効果があるのです。